Apr 2, 2020

プロフィール [プロフィール] 過去ブログ再録編 2004-01-01

2004-01-01

プロフィール [プロフィール]
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Aki & Jim-san

Handle "Aki"

大阪在住
リールメーカー&ショップ『ALCHEMY TACKLE』 店主

お店のホームページはこちらです。

クラシックタックル好きでキャリアは長いですが・・・、
けっこうヘボかも(笑)

おまけに、
「竹竿偏愛主義」
だったりします。
でも、さすがに「ごっついの」と「長いの」はね~

僕にとって、
フライフィッシングは目的ではなく、
場所や人とかかわり、自然とたわむれること、
そして、快感を得るための方法や手段であるような気がします。

ところで、

2007年5月、沖縄本島東海上において、

「海のフライフィッシング」

8788551.jpg
を始めてしまいました。

フライフィッシングとはいっても、渓流のフライフィッシングとは全く別の釣りです。
おもしろさも、そして快感も異質のモノです。
「海フライ」は、めっちゃフィジカル=体育会系(笑)
その部分ではスチールヘッディングと一緒ですね。

フレッシュウォーターのフライフィッシングが釣り人の孤独な精神性を核とするならば、
「海フライ」は、肉体的でシンプルな快楽を求めるものかも・・・

「信仰」か、
「キャバクラ」か、

・・・って、感じ(笑)


しかし・・・、

「海フライ」も、すごく楽しい。

Nov 27, 2019

Alchemy Tackle Model 50 Reel Serial 000 for Sale 

Alchemy Tackle Model 50 Reel 最終プロトタイプを販売します。
テストで実釣使用、オーバーホール済み、限定1個限り!!:
※Sold


Alchemy Tackle Model 50 Reel Serial 000





クローゼットを整理していたら、Alchemy Tackle 最初の製品、Model 50 の最終プロトタイプが出てきたので、オーバーホールして販売することにしました。

開発時にテストで実釣に使用していた物なので使用に伴って付いた小傷や置き傷はありますが、15年前の物としては程度はいいと思います。

価格は税込で、42,800円。

販売できるのは、後にも先にもこれ1個だけですので、御入り用の方はお早めに。

この後に販売した Model 50 市販品との違いは、リアプレートの軸受けのポッチの形が段付きの形状になってるいことだけ。内部構造も外観も全く同じスペックです。



















Sep 9, 2019

"alchemy dhyana 603 TYPE 1" 2018 model for Sale

2018モデル完成品の販売です。
限定1本限り!!


"alchemy dhyana 603 TYPE 1" 2018 model for Sale



"alchemy dhyana 603 TYPE 1" 2018 model
6' 3P #1 LINE (0-1-2 line) ※44g
トルザイトガイド仕様:65,000円(本体60,186円+税) ※Sold

※オリジナルの竿袋が付属します。


2019モデルでは、標準仕様のロッドのガイドとスペーシングを変更いたしましたので、
昨年秋のイベント展示用に製作したロッドの完成品を1本限り2割引で販売いたします。
イベントのテーブルで展示していたロッドの現品で※未使用のものです。

※当ショップでは組み立て完成時に全てのロッドをテストキャストして問題が無い物だけを販売しておりますので、未使用新品と表示していますが、厳密にはロッドにリールを装着しラインを通してテストキャストしたものです。



今回販売する現品の写真です

Alchemy Dhyana 603 "Type 1" を当ショップのスタンダードな仕様で組み立てたロッドです。
ソリッドブラックのブランクにトランスルーセントブラウンのコーティングをしています。
光線の加減によって黒からブラウンに変化します。
素材の色がソリッドブラックでアンサンドフィニッシュなので、パッと目にはグラファイトのようにも見えますが、Eグラスのウーブンブランクを使ったグラスロッドです。

グリップのサイズは、全長約125ミリ、アップロックのリールシートを含めても、200ミリを切るコンパクトなものになっています。

アクションは、フルフレックスのプログレッシブ。
Dharma 603 "OIKAWA" よりアクションは速く、ロッドが勝手にキャストしてくれるという感覚のロッドで気難しいところはありません。
適合するラインは1番と2番がベストだと感じますが、フルフレックスのグラスロッドなので適合負荷の範囲は広く、
風の強いときや大きなフライを使いたい場合など、状況に応じて3番ラインも使うことができます。

繊細さという面では Dharma 603 "OIKAWA" に譲りますが、非常に扱いやすいロッドで初めて軽量ラインを使う方にも一般的な3~4番ラインと同じように扱えると思います。

僕自身は重めなラインを乗せる釣りが好きなので、どちらかといえば2番ラインを多用する河川から渓流用のショートロッドという感じです。
ただ水面へのインパクトやメンディングにはより軽いラインほど効果的なので、実際には釣り場の状況に応じて選択して頂ければいいと思います。
強い風の吹く状況下では、ちょっと強引ですが4番ラインまでなら使うこともできます。

軽いラインを使う小河川から小渓流での万能ロッドで、ラインスピードを落としてブッシーなフライを使うなど、さまざまなフライを使うことができます。
尺クラスにも十分対応できるロッドです。












Jun 19, 2019

Alchemy Bass & Gill Rods

Alchemy "Bass & Gill" Glass Rods




Brightliver Hipster 1664 6'6" 4P #7-8 LINE
Alchemy Dharma 754P 7'5" 4P #4-5-(6) LINE
Alchemy Dharma 58 Bass & Gill SP 5'8" 3P #5-6 LINE

もし
「バスのフライフィッシングのためのロッドを1本だけ選べ」
と言われたら、フェンウイックのビンテージ・グラスロッド、FF80 8' 2P #7-8 を選ぶと思います。

でもそれは過去の作品、1970年頃に製造された高級品ではなく普及品のグラスロッドなので程度のいいモノはそんなに残っていません。もちろん他にもグラス、グラファイトという素材の違いを問わず、バス釣りに向いた「いいロッド」はたくさんありました。
例えば、オービスのスーパーファインシリーズと後に呼ばれることになるレギュラーグラファイトのシリーズにも優れたロッドは何種類もあります。
一応ロッドメーカーの端くれとしては、それのコピーを作るのもいいかもしれませんがそれではつまんないですよね。

バスやギルの釣りには道具としてフローターやカヤックを使います。
フローターやカヤック(カヌー)は、止水でのバスやギル釣りにはタックルの一部と言っていいほどの必需品だと思います。
フローターやカヤックはバスボートではないので、水面に低く座ったポジションで釣りをしますのでボートからの釣りとは異なったタックルが要求されるのです。

フローターやカヤックの最大のメリットは、ポイントにこっそりと近づいて近距離からピンポイントを攻めることが出来るということです。そのメリットを最大限に生かすにはショートロッドの短さが有効になります。
ショートロッドはオーバーハングになったポイントにフライを放り込むときにも大きなメリットですし、自由が効かない低いポジションでハンドランディングをするときにはロングロッドよりも取り回しが楽です。

もうひとつのメリットはポッパーなどにアクションを付けるときに、ハンドストリッピングだけではなくロッドティップを使うことも可能になるということです。
ロングロッドではフライを動かすのにロッドティップを使うとフライが大きく動きすぎて、またラインの弛みも大きくなってとっさのストライクに対応できないことがままあります。ショートロッドだと、それが可能なるのですね。
そんなわけでショートロッドがベストだと思います。

また、フローターやカヤックを使うバスのフライフィッシングでは10mほどのショートキャストで十分なので、そのロッドの一般的な指定番手よりかなり重めなラインを使う方がいい場合が多いです。
なんだかラインの乗りが悪いなあ、と感じたらそのロッドに合わせるラインの番手を思い切って上げるのもひとつの手です。そのロッド本来の用途とは違う使い方をするわけですから、その辺りはフレキシブルに考えた方がいいと思います。










ここに取り上げているロッドの中で、Brightliver Hipster 1664 6'6" 4P #7-8 LINE、はかなり性格が異なったロッドです。

Hipster 1664 #7/8Line E Glass
(このロッドはブランクを譲って頂いて、クラモチロッドさんでスコット風に仕上げたものです)

硬くて短いという初めてのタイプのロッドなのでいろんなラインで相性を試しましたが、
バス用のスタンダードラインともいえるサイエンティフィックの「エアセル・バス」では軽すぎると思います。
ウルフの「トライアングルテーパー・バス」の8番はかなり重いのでヘッドがトップから出てからはいい感じなのですが、僕は近距離を釣ることが多いので、ちょっとイマイチかと。
ノーマルテーパーのトラウト用の8番ラインは少し軽いのでキャスティングに力が要ります。
なので、
いまのところ、個人的なベストラインはサイエンティフィックの「フリークエンシー マグナム」の8番。
重さは8.5番相当、トップヘビーなヘッド形状のなので近距離でもウエイトの乗りがいい感じです。


ブライトリバーのボスでもありロッド設計者である松本氏は、バスのトップウォータプラッギングの要をになう方でもあるので『フライな人(笑)』とは違う発想でこのロッドを設計されています。
ひとことで書けば、ルアーを投げるようにバスフライを投げるためのロッドです。
キャストからポッパーにアクションを加えてピックアップするサイクルも、当然のごとくテンポの速いスピーディーなものになります。
それは考えてそうするのではなく、ロッドアクションに誘導されて、身体が自然にそうなってしまうのです。
それは、良い悪いではなく、設計思想、キャスティングに対する考え方の違いからくるものなのです。



※参考までに、ブライトリバー松本氏によるフライロッドとフライキャスティングについての考え方を下記に上げておきますね。



>HIPSTERですが辞書によると、通(つう)、ジャズ通、ジャズファン、流行の先端を行く人、新しがり屋と説明されています。

どうとらえていただいても構いません。
愛すべきブラックバスと遊ぶツールとして提案しています。
ついついルアー、とかフライ、と言葉で分けてしまいますが、
ブラックバスと遊ぶためのグラスロッドと思ってください。
投げるものが毛バリになるだけ。

ブラックバスとの付き合い方は、いままでのトップウォータープラッガーのままでいていただきたい。
フライキャスティングなんて、難しく考える必要はありません。
キャスティングが上手くなる必要もないですね。

話が前後しますが、HIPSTERはカヤックやボートで使うことを前提に開発しました。
つまり私が使うロッドとして開発したわけです。

フライラインは#7番や#8番という重いものを使用します。
重いラインは、トップウォータールアーを投げるように投げれば飛んでいくのです。タイミングをちょっと遅くする感じですね。
どんどん攻めて釣りたい私は、ルアーと同じようにワンキャストで
フライを投げたい。ポッパーなどはテンポよく使いたい。
#1/0などの大きなフライは、遠くへ投げるとフッキングできません。
だから10mも投げれば十分です。

ボートやカヤックでは、ロッドを大切に運ぶことは、難しい。
どうしてもラフな扱いになる。道具に耐久性が求められるわけです。
諸事情を考えるとロッドの素材はグラスファイバーになりました。
ロッドの長さですが、当初は8ftで考えましたが、自分で使ううちに
7ftにまで短くなりました。
7ftで上記の条件を満たせるとわかったからです。
フライの世界では、ロッドは9ft(特に重いライン用)という慣例のようなものが
あり、私もそういうものにとらえられていたんですね。
でも、従来のフライマンに使ってもらおうとは思っていませんので無視していいや、
となったのです。

リールシートですが、削り出して作ってもらえる知り合いもいるのですがルアーマンとしては、プレス製法で作られたものの方が気分を満たすものと考えました。
リールを取り付ける位置によってアップロックとダウンロックという方法があるのですが、ロッドを置いた時にリールが地面に着くのがいやなのでアップロックにしています。
アクションに関連する意味合いもありますが、長くなるので次にします。

従来、バスと名のつくフライロッドには、リールシートの下側に5cm程度の
追加グリップ、エクステンションバットというものが取り付けられていました。
最初、私もつけるつもりでした。
しかし、カヤックやボートのふちに当たるんですね。
だから、いらないと判断しました。

バットキャップはゴム製です。
ベイクライトや削り出しのアルミを使った方が高級感が出るでしょう。
しかし、地面に置くよな、と考えるとゴムになりました。

全体のイメージは往年のフェンウィックです。
これは単純に共感を得たかったからです。
私が知ったかぶりをして、WinstonやScott、HardyやOrvis調を作ったとしても知り合いのルアーマンは、なんのことか分からないでしょう。

一緒に盛り上がることができるロッドにしたかったのです。

しかも、当時のFenwick社が使っていたものとおなじロッドスレッドを
ため込んでおりました。
いつか、使うチャンスが来るだろう、とね。

>バスとの出会いを楽しむためのタックルを作るのがブライトリバーです。
フライロッドは、トップウォーターロッドを扱うのと同じ喜びを感じ取れるアイテムです。

バス用のフライロッドを開発しようと考えたのは、電話での問い合わせがすごく多かったからです。
みなさん、有名メーカーというだけで、古い使いにくそうなグラスロッドを使っておられました。

今回発売するHipster1664は、4ピースのグラスロッドです。
経験のあるフライマンであれば、ずいぶんと太いロッドだなぁ、と思われるでしょう。
でも、アクションを求めた結果ですので、今からバスフライをする方は理由のある太さであると、頼もしく感じていただければ、と思います。

このロッドには目指したロッドがあります。
Fenwick社のヴィンテージロッドでVoyaguer SF74-4 と言うトラベル用のフライ&スピンロッドです。

ティップが柔らかく、スピニングロッドよりに振ったアクションであると決めつけておりました。
フライラインを通してみてビックリしました。素晴らしくいいのです。
頭をガツン!とやられた私は、このアクションを現代によみがえらせたいと考えました。

Fenwickのロッドをそのまま再現させればいいのですが、私のロッドつくりは基本的に自分が使うために行うのです。
オリジナルは7ftなのですが、6.6ftで仕上げました。
ルアーマンである私は、長いロッドは、イメージ的に違和感を持ってしまうのです。
重さとか、使いにくい、といった理由ではなく、短くしたいのですね。
ただ、短すぎると濡れたフライラインを水面から持ち上げることが出来ません。
6ftまで作って比べた結果、6.6ftが短くする限度であると判断しました。

フライ&スピンロッドというものは中途半端なアクションのロッドと思われがちですがFenwickさんは、常識を覆すロッドを作っていた時代があるのですね。

そういう先輩たちが見つけた結果を現代に楽しめるロッドがHipster1664Eなのです。

下記は、ブライトリバー、松本さんのブログです。


http://blog.brightliver.com/?eid=1174898
http://blog.brightliver.com/?eid=1175264


Apr 14, 2019

"Alchemy Dharma 754 Parabolic" 7'5" 4P #4-5 Line "Serial 90/90"



この写真はこのブログで販売する現物ではなく、完成したロッドのサンプルです。



"Alchemy Dharma 754 Parabolic" 7'5" 4P #4-5 Line "Serial 90/90" Sold 



"Alchemy Dharma 754 Parabolic" ですが、2017年モデルのブランクがとうとう残り1本になってしまいました。
いつの間にか、約90本をお客様のお手元にお渡ししたということになります。

そんなわけで "Alchemy Dharma 754 Parabolic" 最期の1本です。

どんな仕様で組もうかと悩んでいましたが、最期なのでこのロッドを開発したときのアイディアの原型になったウジニッキの "P" シリーズのデザインをベースにしようかと考えてもいるのですが、リング&リングのリールシートはリールを落としやすいので個人的にはあまり好きじゃないので悩みどころです。

通常の価格は以下の通りなのですが、
最期の1本なので、オリジナルのロッドチューブ(税込価格:10,000円)をお付けして、
標準仕様で:65,000円、フルトルザイトガイド仕様で:75,000円、

とさせて頂きます。
※どちらも税込価格です。

Sold
ありがとうございました。


"Alchemy Dharma 754 Parabolic" 7'5" 4P #4-5 Line
標準仕様完成品価格:64,260円(本体59,500円+税)
フルトルザイトガイド仕様:70,740円(本体65,500円+税)
※オリジナルの竿袋が付属します。






Mar 31, 2019

アルケミータックル・オリジナル・ロッドチューブ

オリジナル・ロッドチューブ




オリジナルのロッドチューブはファーストロットの20本ほどを売り切ったあとずっと欠品になっていたのですが、捜し物をしている過程で以前に京都のKINEYAさんに作ってもらったキャップとエンドの金具を倉庫で見つけたので、ひさしぶりに製作しました。

この真鍮とアルミの組み合わせたキャップ金具ですが、ちょっと面白いものです。
一見したところではかなり細かくネジ山を切ってるので開け閉めにクルクルと回す回数が多いように感じますが、ネジ山が2条ネジになっているので普通の1条ネジの半分の回数だけ回すだけで開け閉めが出来ます。
他にこんな「ややこしいネジ」を切ったロッドチューブはないと思います。

この辺りはKINEYAさん独自の美学ですね。
表面の仕上げは、KINEYAリールと同じタタキ加工仕上げです。




本体は凹みにくいように1.5㎜厚のアルミチューブを使っています。
無垢のアルミパイプを寸法に切断してから表面をヘアライン仕上げにしたものです。
肉厚なので一般に市販されているアルミのロッドチューブよりかなり重く、ズッシリとした重さがあります。




サイズは、アルケミータックル・グラスロッドにあわせた、
7'5" 4P 用
5'8" 3P 用
6' 3P 用
の3種類があります。

税込価格:10,000円(本体価格:9,260円)






Mar 25, 2019

Fenwick fiberglass fly rods FF75

Fenwick fiberglass fly rods FF75





Fenwick FF75 のシリアルナンバー"E"番(1964-1965)と"J"番(1969-1970)

どちらも約50年前に作られた、フェンウィック社製のグラスファイバーフライロッドです。
ブランク上に表記されたスペックは、モデルナンバーと長さ、自重は同じですが、
適応ラインの表示が"E"番(1964-1965)が No. 5-6、"J"番(1969-1970)は No. 6 と異なっています。




フェンウイックのフライロッドは1972年から品番が三桁ナンバーになる第三世代へと移行するのですが、その時に7フィート6インチの"FF75"は、5番ライン用の"FF755"と、6番ライン用の"FF756"の2つのモデルに細分化されることになります。

その"FF75"ですが、同じ"FF75"という品番のロッドでも年代によって外観のディティールだけでなくアクションもかなり異なっていました。

"E"番(1964-1965)と"J"番(1969-1970)との外観上のいちばんの違いは、トップガイド以外のガイドの数が7個から8へ個と1個増えたこと、そしてフェラライトフェルールのコミの長さの違いです。


紙テープを巻いている部分までが、メスフェルールに入ります。

写真でわかるように初期モデルの方が後期の物よりもコミがかなり長くなっています。
技術的な進歩でフェルールのコミが短くてもロッドの強度が保てるようになったからだと考えられます。

他にも、フェンウイックのワシのマークのロゴが異なっていたり、グリップの上に巻かれた飾り巻きの糸が太くなったり、ブランクに貼られたデカールが違うしラッピングの色も微妙に異なるなどの違いがあり、グリップ周りもグリップチェックが金属から樹脂へと変わっていたり、リールシートもよく見ると違う物が付いています。
そしてブランク自体の色や光線の透け具合も微妙に異なります。




ロッドのアクションもこの2本では異なっています。

基本的にプログレッシブなアクションなのですが、"E"番と"J"番とを比較すると、前期の"E"番はよりスローなテーパーデザインになっています。言い換えると後期の"J"番は"E"番よりもファースト(先調子)気味なベンディングカーブを持っているということです。

これが‘70年代初期に第三世代の"FF755"や"FF756"に更新されると、よりファースト(先調子)なアクションへと変化していくわけです。
ほぼ同じ長さと番手のモデルが時代の変遷のなかで、アクションはよりファースト方向へと向かっていくというわけですね。

アメリカンのフライロッドは時代が進むのにあわせて徐々にファーストアクション化していくのですが、そのあたりの理由は、ぜひとも設計者のジム・グリーン氏に伺ってみたかったところです。

実際にフライラインを通して振り比べてみると、新しい時代のファーストなロッドよりも、古い時代のスローなアクションを持つロッドの方がキャストフィーリングがよりスムーズに感じられます。
これは古いフェンウイックのロッドをいろいろ使っているうちに気づいていたことで、うすうす想像していたことでもあるのですが、実際にはちょっとした驚きでした。

ロッドのファーストアクション化は、僕にとってはロッドの進歩だとは感じられないということなのですが、その理由もなんとなく想像することが出来ます。
ちょうどこの当時、アメリカではフライフィッシングが爆発的に流行りだした頃で、フライフィッシングをする人の数も急激に増えていきました。その中で道具に求められたものは使いやすさでした。
使うのに技術や経験が必要な物よりも初心者でも簡単に使えるものが開発されていったのです。フライロッドのファーストアクション化は、まさにその流れの中で生まれたものだと思います。
ファーストアクションのフライロッドはルアーを投げるようなやり方で強引に振っても、なんとか使い物になります。まさに、フライラインを投げるわけですね。
そのかわり、ロッドでフライラインをコントロールして、フライラインをスルスルと伸ばしてポイントへフライを運んでいくような振り方には向きません。

昔の古いロッドを使っていておもしろいのは、どうしてこんなアクションになったのかと考えるうちに、このような時代の流れをも感じることができるというところにもあります。
たとえば、最新のクルマやオーディオやカメラが必ずしもおもしろいものではない、ということにも通じるのではないでしょうか。